感情プロジェクト(イライラや怒りに関する本を20冊読んで自分の血肉として
自分を改善しようという試み)の第4弾になります。
怒りをコントロールするというようなときに、「アンガーマネージメント」という言葉を
耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「アンガーマネージメント」とは1970年代にアメリカで生まれた
怒りの感情と上手に付き合うための心理教育または心理トレーニング。
怒るべき場面では上手に怒り、怒る必要のない場面では怒らなくて済むようにトレーニングをします。
怒りを区別し、自分が主体的に感情を選択できるように、一種のスキルとしてアンガーマネジメントを
身に付けるもの。
ということです。
今回は、具体的にどのようにするのか、どのような方法なのか
このあたりに注目しながら、この本
『はじめてのアンガーマネージメント実践ブック 安藤俊介』
を色々と考察してみようと思います。
今回のキーワード
「自分の怒りを分解し、仕分けせよ!」
知る=自分の現状、今を事実ベース、数値化で知ること
客観視=自分の怒りを見る
価値のすり合わせ=いかりの根源の価値観「べき」を読み解く
感情の仕わけ=それぞれの場合をわけて考えてみる
「アンガーマネジメントが出来るようになる21日間「体質改善」トレーニング」とは
本には具体的にどのようなことをしたらよいのか詳しく書かれてあります。
ですので詳しい方法は本を読んでいただくのが一番良いと思います。
ほんとに軽くご紹介すると
まずは自分がどうなりたいのかという目標を決める。
そこから、本書で提案されている毎日行うこと、そして節目節目にやること
を行うと体質改善されるようです。
そこで私が感じた事は、
怒りを分解、そして仕分けして、その中に隠れている本当の気持ちを理解する事。
そしてそこから自分が出来る事をただ行うこと。
それがポイントだと思いました。
さらに具体的な部分を自分なりの解釈、言葉に変換しながら書いてみようと思います。
具体的な方法
知る=自分の今を事実ベース、数値化で知ること
自分の今というのは、怒りのくせのようなものを知るということです。
大切なのは、事実ベース、数値化ということです。
というように、本書では‘怒りログ‘とありましたが、
そのように自分の怒りの記録をつける事で自分の怒りのくせに気が付けるということです。
怒った時は、怒りが燃え上がっていて、どうしてだとか、考える事が出来ていない事もあると思います。
そして後悔だけが残るという、次に繋がらないことがしばしばです。
ですが、具体的にどんなことがあり、どんな時に怒ってしまうか分かれば、
具体的な対策を怒る前にたてる事が出来るかもしれません。
そのような意味でも、自分の現状をしっかりと把握するということは大切だと思いました。
客観視=自分の怒りを見る
怒りそうになったら6秒間数える、怒りから少し離れるということになります。
この感情プロジェクト第三弾の「怒らないこと アルボムッレ スマナーサラ」で合った方法、
自分は怒っているんだというタグ付けをする事で、
冷静になれるようにするということも同様の効果があるように思います。
確かに、この話を聞いてから、怒りを覚えた時に、「私は怒っている」と言葉に出してみたら、
怒りの温度が下がるような感覚を何度か体験しています。
面白いのですが、怒っている自分が少し滑稽に思える事も出てきました。
こんな言い方をしなくてもいいのではないかとか、こんな風に怒らなくてもいいのではないかとか、、、
これはとても有効な方法のように思います。
価値のすり合わせ=いかりの根源の価値観「べき」を読み解く
怒りの根源は、各々が持っている価値観、「べき」等が多いです。
これは感情プロジェクトを始めて読んだ本、どの本にも書かれている事でした。
だから自分が怒りそうで冷静になれた時に、
これは自分の怒りの許容範囲なのか、そうではなくてどうしても許せないことなのか、
お互いの「べき」から新しい「べき」を作っていくことはできないのか模索する。
言い換えると
が大切だと思います。
誰かが怒っているシーンを目撃したときに、その人が言っている事を聞いていると、
それはその人の勝手な価値観の押しつけではないのかと思うことがあります。
これは、あくまでも自分が客観的、冷静に物事を見てるから感じられる行動です。
そうすると、自分が怒っている時も同じようなことを自分がしているのかもしれない
と思う必要があるなと思いました。
まだ修業が足らないので、怒ってすぐにそれにきがつくことはできないのですが、
冷静になって怒った事を振り返ると自分の価値観の押しつけだったかもしれないな
と思うことも増えてきました。
さらにいえば、価値観の押しつけをしないように、自分の価値を相手に伝えるだけならば、
きっと怒って人に話すことはなくなるような気がします。
そういう意味でも、自分の価値観をすり合わせることは大切だなと思います。
感情の仕わけ=それぞれの場合をわけて考えてみる
一つ目に仕分け方法は
縦軸に、重要、重要でない
横軸に、自分でコントロール可能、自分でコントロール不可能
この四つの枠で感情を仕分けてみる
別の仕分けの方法は
これは「思い込み」それとも「事実」なのか
これは「義務」「欲求」「権利」なのか
感情を分けてみると、それからどうしたらいいかという次の行動に繋がっていくように思います。
私が忘れがちな視点なのですが、
自分自身ではどうしようもない、コントロールできないこと領域がある
ということです。
これは、怒りのなかの特に不安、心配な時
(感情プロジェクト第三弾で、怒りはネガティブな感情全てとありました)に私は忘れがちです。
こうしたら良いのかも、とかこうしたらよかったのに、これは大丈夫だろうか
などという不安心配なことは考えても、実際に自分ではどうしようもないこともあります。
それはその感情を上手く仕分けできないことで、怒りの堂々巡りになっているのだと思います。
ですが、しっかりと感情を仕分けする事で、それがすっきりとして、
その堂々巡りから抜け出せるし、次の行動に進めるので一石二鳥です。
今回のことで分かった事は
「怒り」というのは、自分の感情の糸が絡み合ってぐちゃぐちゃになって、
どうしようもなくなって、自分から放り出されたものなのだと思います。
だから、そのぐちゃぐちゃを解きほぐして、仕分けしてやることで、
本当の感情が見れると思います。さらに自分色(=価値観)を持ちながらも、
上手く相手の糸と紡ぎ合って、新しい糸を作れれば、
たとえ、怒りに一瞬は飲み込まれても、怒らなくてもすむのかもしれません。
イライラ、不安などネガティブな感情の奥に隠された「べき」だとか「思い込み」を
みんなぐちゃぐちゃにしたまま、その時の感情の波に飲み込まれて時を過ごしてきていたように思います。
いろんな感情が起こるのは、生きていて当然なことだけれども、その感情と向き合ってみる、
そしてその感情の裏にある本当の思いを受け止めて、自分が出来る事を行っていく必要があるな
ということを感じました。
ですので、実際に本に書かれている方法を実践してみようと考えています。
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