大阪万博が閉幕して、すでに何日も経っています。
そんな中ではありますが、大阪万博について考えてみようと思います。
というのも万博は私とって、非常に感動的であり、行ってよかったと満足したものではありました。
しかしながら、万博ってそもそもなんだっけ?その上でもう一度万博を見てみたら
どうなんだっけ?ということが浮かんできました。
そんなわけで、1日だけしか行ってないですが、その万博で感じたことから着想的に
遅ればせながら書いてみようと思います。
大阪万博での率直な感想
一言で表すならば、「行ってよかった」ということです。
私としては、この体験で自分自身の世界の幅が広がったと思っています。
しかし、そのような気持ちになったのは、私が初めはそんなに期待していなかったということも
あるのかも知れません。実際大阪万博は初めは行かないでおこうかと決めていました。
行った人の感想で、人が多いし、食べ物も高いし、私は2度と行かないというような感想を
聞いていましたし、報道などでもネガティブな情報も多くありました。
人も多いし、みたいものもみれない、、、そんなの嫌だな、、、と思って
行かないつもりでしたが、子供達が行きたいということを言い出して、
色々と悩んだ結果、いくことにしました。
このように、ネガティブスタートだったので実際よりも気持ちが高まったのかもしません。
行ってよかった理由
実際に人がめちゃくちゃ多くて、パビリオンに並ぶことすらできないというような状況の中、
私たちの意思とはほぼ無関係にみることができたパビリオン、それは
アゼルバイジャン、スペイン、インドネシア、アラブ首長国連邦、
でした。正直なことを言うと、私がみたいと思った国はありませんでした。
ですが、だからこそ行ってよかったと思えたのかも知れません。
ではそんなセレンディピティの中で感じた、
私の行ってよかった理由は、
知らない国を知ることができた
建物を見るだけで感動した
他国が少し近い存在になった
知らない国を知ることができた
今回、私は「アゼルバイジャン」は、行ってよかったと思いました。
その理由は、まさに知らない国だったからです。
もしも万博がなければ一生知らなかったかも知れません。
「アゼルバイジャン」はトルコの近くにある国であり、親日の国である。
相手は親日だと思っていてくれたのに、日本人の私は国のことすら知らなかったなんて、、、
火の国と言われ、石油や天然ガスの大資源国であり、
地中から漏れたガスによって数千年にわたって燃え続けているとされる火がある。
知らないことだらけでした。
実際のパビリオンの展示物などは、コンパクトなサイズ感ではありました。
多様な民族が住んでいること、また近未来的な建物の写真、
みたことないような楽器、また日本に似た箏のような楽器がありました。
ここに来なければ、知ることはできなかったであろうことを知れたのは非常に心踊る体験でした。
建物を見るだけで感動した
実際に大屋根リングを見た時は、率直に感動しました。
この木の組み方は伝統的な貫接合というものだそうです。
このような方法というのも、きっと万博でもなければ知り得ないことだったと思います。
会場内は非常に面白いデザインのパビリオがたくさんあり、その建物を見るだけでも
非常に価値あるものだったのではないかと思いました。
アラブ首長国連邦のパビリオン内のナツメヤシの巨大な柱なんかも心惹きつけられるものでした。
この柱の立て方は伝統的な建築様式「アリーシュ」を再解釈したものだそうです。
スペインのパビリオンはリサイクル素材や再生可能素材を使用して建築されているということ、
「太陽の広場」と呼ばれる入り口の部分が非常に印象で、まさに太陽、そして階段部分は
美しい青色で海を感じさせます。色合いも爽やかで、スペインのイメージそのものというような
印象を受けました。
インドネシのパビリオンは、船の形をモチーフ。非常に目に留まりました。
説明が難しのですが、木の枠組みで、何枚もに重ねられているような部分は、
波をかき分けて進んでいるような、まだに前進しているような印象を感じさせ、
生き生きとした感じを受けました。そのような建物を見ているだけでもワクワクします。
アゼルバイジャンの独特の格子模様。調べてみると
「建物は伝統のステンド格子「シェベケ」の幾何学を抽象化した白い金属製の
格子スクリーンで全体を包む。」
とありました。
またイスラム思想の根源的な思想に基づいた深い意味を持っているということでした。
規則的な形と配置とその秩序の美しさのようなものに惹かて見入ってしまう。
非常に興味深い建築だと感じました。
他国が少し近い存在になった
パビリオンでいろんなものを見ることで、展示物から他国のことを知ることで、国の雰囲気だとか
イメージだとかを膨らませることができました。さらに、現地の人と触れ合うことで他国が近い存在に
なるなと感じました。
私が体験したのは、アゼルバイジャンパビリオンでした。私が展示されていた楽器をじっくり
見ていたら、アゼルバイジャンの方が楽器を説明してくださいました。
こちらも色々と質問したのですが、日本語はわからないとのことでしたので、
私の拙い英語でなんとかコミュニケーションをとりました。
普通に生きていたらきっと話す機会もなかったと思われるアゼルバイジャンの方と
話をすることができた。
また自分の拙い英語でちょっとした気持ちを伝えられたことが、私にとって大切な体験となりました。
インドネシアのパビリオンでも少しだけ話をすることができました。
私の拙い英語にも関わらず、話を聞いてくださり、話をしてくれた。
こうしたちょっとした体験にもかかわらず、これらの国のことが近い存在になったように思います。
こんなちょっとしたことで、っと思われると思いますが、もしも、ここに来なければ、
この交流も起こらなかったのです。そして、これらの国にここまで気持ちを動かすことは
なかったと思います。
こうして、感動したことを書いてみました。それと同時に、私の中で「万博ってなんだっけ?」
ということ、またピンとこなかったことがありました。
次回はそうした部分を書いてみようと思います。


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