カフェで聞こえた話ー普通の生活ってなんだろうー

カフェ ブログ

先日、カフェに行ってきました。一人カフェで本を読んでいると、

隣の席の方のお話が聞こえてきました。

その時はなされていたことについて自分が考えたことについて書いてみようと思います。

「普通の生活」ってどんなものなんだろうか?

そんなことについて考えてみようと思います。

あらまし

まず、聞こえてきた話がどんなものだったか、私なりの解釈で書いてみようと思います。

隣の席の方々は、おそらく30から40代の女性二人がお話をされていました。

その一人の方は(つまり話をされていた方)、どうやら、家族の形が歪だった、

というような事を話していました。

その家は代々男尊女卑が強い家庭であり、お兄さんがいたようですが、

お兄さんは妹であるその女性にたいそう横柄な態度をとっていたようです。

お父さんの一存でなんでも決められるようで、お母さんに決定権がないため、お母さんに相談しても

意味がないのだというようなことを話していました。

さらに、お母さんは相談しようにも相談にも乗ってくれないし、

なんなら、母に相談や悩み事「うるさい」と話を聞いてもらえないような状況だったようです。

また、その女性は、幼少期に本能的にこの人たちに逆らっては生きていけないというのを感じていた

ため、反抗することもできないということも話していました。

だから自立して家から離れられ、「普通の生活」ができるのだと喜んだと言います。

ですが、いざそうなると、「普通とは何か」とわからなくなったのだと話していました。

聞こえてきたことをなんとなく私の解釈でまとめたので実際の話とは誤差があると思います。

つまり

自分の幼いときは、代々続く男尊女卑の家庭

男性優位ので、どうしても見下されながら育った

お母さんもその女性に冷たい

それゆえ「普通の生活」を夢見るものの「普通が何かわからない」

という感じです。

私が思ったこと

これを聞いて率直に大変だったろうと思いました。

家庭というのは、長い時間過ごす場所であり、安らげる場所であるということが理想であるよう

に思います。羽を休める場所というか。しかし実際はそうではない。

そして、その彼女自身、そのような期待があったにも関わらず、そうではないというギャップ。

さらには、男尊女卑という差別が家の中で起こっている。

そこで違和感がありながらも声を上げることができないとなると非常に苦しかっただろうな

と思います。そしてその生活が、他とは異なる、他の家にあるであろう「普通」を夢見て

、自立したけれど、その「普通」ってやつがわからない、ということ。

それがまた辛い部分だろうと思います。

自分の中の理想とか思いがうまく実現できない苦しみ。そんな感じを受けました。

そして少し考えを発展させて考えると、「普通」というある種の実態のないものを求めていた

ということも少し悲劇を産んだのかもしれないなと思いました。自分がどうでありたいとか、

どんなものを「普通」と定義していたのかということを考えることなく

たどり着いたのかもしれません。

もしくは「普通」ということに囚われすぎて、実際は「ここではないどこか」というものだけを

追い求めていたのかもしれません。

どちらにせよ、自分の本当の理想を考えることができないままであった環境が辛いな

と感じたりしました。

と言ってもこれはあくまでも私の想像であり、実際の彼女がどのように思っていたのかはわかりません。

ただやはり、「普通の生活」という言葉がどうしても私の中で引っかかってたのです。

もしも私がその彼女の友人なら

もしも、私が彼女と友達であるならば、なんと声をかけるだろうか。

妄想に妄想を重ねて考えてみると、

おそらく、理想や夢がわからなかったという結論を出した彼女に伝えるのは酷なのかもしれませんが、

誰かが作った「普通」という基準ではなく、「あなたの理想」を進めればいいよ。

あなたがして欲しかったことを、したかったことを思い切りしてもいいのだよ。

と伝えたいなと思いました。

それだけ、幼き頃は我慢していた部分や思いがあるのだろうから、それを解き放っていいのだと。

過去の暗い部分に縛り付けられている必要はないのだと伝えてあげたいと思いました。

と言いながら、これは自分自身に向けた言葉かもしれません。

「普通」ということのばかり意識を向けて、自分の理想、自分の気持ちの通りに生きているのか

と聞かれれば、そうではないのかもしれません。カフェで聞こえた話は、聞こえてきたのではなく、

自分にとって考える必要があるということで、自ら聞きに行ったのかもしれません。

「普通」にとらわれることなく自分の心に少しでも正直になってもいいのかもしれません。

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