イスラムの人々のことを調べてみて、一部だけではありますが理解し、
それと同時に自分のイメージと大きく異なることがあるということがわかりました。
そして、私たちの常識とイスラムの方の常識が大きく異なっている部分があるということも
改めて知ることができました。
そんな中で私が思ったことは、
それぞれ、違う文化、考え方がある。
それを押し付けるのではなく、うまく共存していくことを見つけていくことが大切だ
ということです。
そのためにはどうしていけばいいのか、そのヒントとして、
本書に書かれていることが一つあるのかなと思いました。
それは「正直である」ということです。
著者の教え、「正直である」
イスラムの方の食事の決まりにイスラムの方は豚肉、そしてお酒を飲んではいけないという
決まりがあります。これは教科書でも習ったような気がします。
私たち日本人の多くは、特にそのような決まりはなく自由に食べています。
だから、日本で多くの方は、そこまで成分などを気にしているという人はいないのでは
ないかと思います。
ですが、イスラムの方はきちんと細かく気にしておられるのです。
実際に、イスラムの方と働いている時に、お話をした時、
お酒は全く飲まないのだという話も聞きました。
そして、コンビニで売られているお菓子の表示を見ながら、
これには豚に関するものが入っているのか、
お酒は入っているのかというようなことを聞かれたこともあります。
このように一つ一つ気にしながら食べている姿を見ていると、
これが決まりに従うということなのだということを、
教科書のような字面ではなく、しっかりと生で理解できました。
このような細かな表示にも気を使いながら生活されている方と、
私たち日本人がどのように付き合っているべきなのか。
この違いを受け入れながら、共に生きていく方法を模索するのに必要なことは何か。
あまり気にしていない日本人からすれば、イメージしにくいことのように思います。
そんなときどのようにすればいいのか。
本書には以下のように書かれています。
私たち非イスラム教徒がイスラム教徒と向き合うときは「正直である」こと、
それがいちばんなのです。
先ほどの食事に関する件では、食事を提供する際に、メニューなどに
これにはなにを入れていますなどということを正直に書いてあればいいのだ
と著者は言います。
正直さ、当たり前のことなのかも知れませんが、忘れがちな視点のようにも思います。
この正直さの中には、私たちの当たり前の日々に大きな変化を起こすというよりも、
私たちの日常と、なおかつ相手への配慮が融合させていくというような、
イメージにも感じます。
お互いの文化を壊したり、押し付けるのではなく、
共に共存するためにできることを考えることの必要性のようなものを感じました。
これはイスラムの人だけではない
このように書いてみると、これらの異なるものとどう共存していくかは、
イスラムの人に対してだけでなく、全ての人間に言える問題だと思います。
そもそも、人はそれぞれ異なるわけです。どのようなことに価値を置いているのか、
これも一人一人異なります。
日本の同質性の高い民族では、多くの人の当たり前に合わせることが、
どことなく重要視され、察して文化、言わなくてもわかるでしょというような文化
になってしまいがちなのかも知れません。
ですが、これからは通用しなくなるのだと思います。
私たちは、それぞれ異なるということを、意識的にもち、その人々と共存するのがいいのか。
それには、互いの違いを理解し、受け入れ、その時に正直な対応が求められるのかも知れません。
話が飛躍してしまいましたが、イスラムの人を考えることにより、人類というような大きな視点でも
やはり、違うものとどのように共存していくのかということは大きな問題であり、
これからますます問われていくことなのではないかと思いました。
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