私は子育ての傍ら、バイトをしています。バイトをしていると、いろんな人
に出会います。今私が働いている時間帯なのか、はたまた自分が年齢を重ね
たことで環境が変わったのか、学生時代とは異なる年齢層の人と働くことが
多いと感じます。例えば、私の両親の世代とか、はたまた祖父母に近い世代
とか。そして、海外の方とも一緒に働くこともありました。
そんな中で私が感じたこれからのバイトのあり方、いや、仕事のあり方を
考えなければならないのではないかと思ったことを書いてみようと思いま
す。
自分自身の変化
話を進める前に、自分自身がバイトを始めて感じた自分の変化を書いてみよ
うと思います。それは、明らかに、学生だった頃よりも、仕事の内容を覚え
たり、仕事ができるようになるまでの時間がかかっているということです。
あまりにも自分ができないことが多すぎて、情なるほどですが、これも自分
の変化としてしっかりと理解しなければならないことだと思います。
そして、それと同時に人は、年齢を重ねていけば、以前ほどできないことが
あるということを身をもって体験したように思います。
これまでは、成長していくこと、できることが増えていく段階でしたが、年
齢を重ねて、そうでない部分が増えていくということをきちんと理解できた
ように思います。
仕事場の変化
私が子育てをしながら、バイトを始めたときの職場の変化として、また周り
の方々の年齢層も上がっているということです。学生時代のバイトの時間と
今働く時間、そして職種が異なるということも関係しているかもしれませ
ん。ですがこれは、多くのニュースなどでも語られているように、高齢化の
影響などもあるように思います。バイト募集でも、シニアの方を積極的に募
集している会社なども以前に比べて多くあるように思います。
そのようなことと、自分の年齢的な変化を合わせて考えると、
いろいろな年齢層が入り混ざって仕事をするということ、そ
れに伴い、一律の能力を期待して仕事をする、仕事ができるという意識を
変化させる必要性があるのではないかと考えます。
それ以外にも、人種の多様性も受け入れていくことを考えることも必要だと
思います。
なぜ変化が生じているのか
ではどうして変化が生じているのか、改めて私の考えをあげてみると
日本が高齢化社会であること
人口減少が起こっていること
この2点が大きく影響しているのではないかと思います。
具体的どのあたりが問題かを考えてみます。
高齢化社会であることは、多くの人が理解していることだと思います。
それと同時に人口も減少しており、日本の働き手が少なくなって、
すでに困っている部分もあると聞きます。それと同時に、高齢者の方で、幾
つになっても社会で働きたいという思いもあると思います。
だとすれば、高齢の方が同じ職場にいることも当たり前になってくる社会も
近いと思います。
人口減少で、海外の人々の力をもっと借りることも必要になってくるでしょ
う。(ここのところの円安で、日本に来て働こうと思う人がどれだけいるか
はわからないが)
そのようなことから、いろいろな人が混じり合って働くことが必要になって
いくることは容易に想像できます。
その準備はできているのか問題
ですが、その準備は整っているのかと言われれば、できていないのではない
のかと思います。今の現状、私の目には、この社会は、一律に何かしらの能
力を持ち合わせた人でないと、うまく対応できない社会になっているように
感じます。
実際職場には、年齢を重ねても、バリバリと働き、年齢による色々な低下を
感じさせない方も多くいると思います。その人は、長年その業務に従事して
いて慣れている方、もともとそのようなことが得意な人などおられると思い
ます。私が感じる勝手な見解ですが、そのような方の多くは、初心者の人
はもしくは私のように年齢を重ねてから従事することで、なかなかスムーズ
にできない人の気持ちを理解しずらくなっているように思います。
なぜできないのか、こんなこともできないのか、というような言葉をよく聞
きます。実際、私がバイトをしていく中で、そのような言葉でやめていかれ
る方も見ましたし、肩身が狭そうな方も何度か見かけたことがあります。
私は海外の人が働くバイトを経験したことがあります。そうすると、私たち
とは大きく異なる価値観やあり方も多数見られることもありました。その違
いに私はどちらかといえば、そのような考えもあるのかとか、なるほどと感
心させられたこともあり興味深かったです。ですが人によってはそれとは逆
に、どうしてこうなんだと、怒っている人も見受けられました。
改善すべき構造
以上の自分の限られた実体験ではありますが、それでは、最近よく聞く
「多様性」には程遠いのではないのかと思います。
もちろん、企業は利益を追求するべき場であるので、もしかすると、そのよ
うな教育的なことをする必要性はないと思われるかもしれません。
以前の私であれば、やはり一定のスピードを担保でき、スムーズに業務がで
きる人が残るべきだと思ったと思います。今の会社の多くは苦も無く仕事が
できるであろう人々が働きやすい環境、構造になっているように感じます。
もちろん効率化などを考えればそれは致し方ない部分だとも思います。
ですが、これから先の人口動態などを考えれば、色々な方が働きやすいよう
な仕組づくり、環境づくりを考えていく必要があるのではないかと強く感じ
ました。
それと同時に、私たちの異なる価値観を受け入れるマインドをどうやってみ
ってくのかも大切な視点だと思いました。
「多様性」という言葉だけが一人歩きすることなく、現実味をもって、自分
の中に何かできるようになりたいと思います。
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