前回から引き続き、「エンパシー」を身につけることにフォーカスしてみたいと思います。
「エンパシー」を身につけるために何ができるか考えたときに、
自分の持っている視点に何か新たな変化をもたらすことが必要ではないかと考えました。
今回読んだ本「解像度を上げる 黒田隆明」が、その一つの方法として役に立つのではないかと考えました。
なので、今回は、解像度を上げるとはどんなことなのか、
そしてその力の特にどのあたりが「エンパシー」を身につけるのに役に立つ
と考えたのかを書いてみようと思います。
今回読んだ本
「解像度を上げる 黒田隆明」
です。
この本は主にはビジネスパーソンに向けの本なのかもしれません。
たとえ話の多くが、ビジネスに関する事が多かったように思います。
ですが、いろんな視点を増やしたいと思っている人が読むとおそらく、活用出来るのではないかと思います。
実際、私も解像度を上げることは、「エンパシー」が身につけれられる一つのツールと考えています。
解像度を上げるとは何か
解像度を上げるという事は、その中に解像度が低い、高いという高低差がある事を意味します。
「解像度が低い」とは、
例えば、論手がはっきりしない、内容が曖昧といった、いろんなことがぼやけた状態、
反対に
「解像度を高い」とは明晰な思考がができている状態
であるとあります。
解像度が高い状態の人は「時間軸」「深さ」「広さ」「構造」という4つの視点を持っており、
課題に対して、最も効果的な解決策を導く出すことができるのだとあります。
そして、その解像度を上げるための基本姿勢というのが、
「まずは行動する」「粘り強く取り組む」「型を意識する」です。
「型」とは、先人たちの成功と失敗の積み重ねによって生まれた、ベストプラクティスの塊、
なので行動するときには「型」を意識する事で、効率的に成長する事が出来たり、
初心者にありがちな失敗を回避することができるようです。
その具体的な「型」が本書に書かれています。
そしてある程度、そのような「型」を意識し取り入れることで、
後に自分にあったやり方に進むことができるようです。
「エンパシー」を身につけるのにどう役に立つか?
解像度が上がる事で、どうして「エンパシー」を身につけれると考えたのかというと、
解像度が上げるには、いろんな視点をもって、いろんなことを見て、考えていくことに他ならないと思います。
相手が何を考えているのか、どうしてそのように考えるのか、自分には持っていない視点を
深く掘り下げていけば、相手のことをより深く理解できるのではないかと思います。
その行動が、結果的には「エンパシー」もどんどん身についていけるのではないかと感じました。
その際の具体的な方法
解像度を上げるための方法としては、本書に具体的なことが沢山書かれています。
その中でも特に私が注目したものを二つ取り上げてみようと思います。
複雑のものを複雑なものとして捉える
先ほど、解像度が高いのは、明晰な思考ができていることとありました。
一見すると、これは何かスッキリとした正しい答えが一つあるような感じを受けるようにも思います。
しかしそこにはちょっとしたバイアスがあるよう思います。
そのバイアスとは物事を「こうである」と断言してしまう、単一化してしまうものです。
本書でも以下のように書かれていました。
「要点をおさえて言えるということは、解像度画の高さを示す一つの兆候です。
しかしそれは複雑なことをきちんと複雑なものとして捉えたうえで、
重要なポイントが何かがわかっていいてこそです」
複雑なものを複雑なものとして捉える。
これは非常に重要な観点だと思います。
「エンパシー」を身につける際も、その視点を忘れずに物事を明晰にしていく必要があるように思います。
「マニュアルモード」で物事をみる
解像度を上げる際に重要なことは、物事を自動運転モードで見るのではなく、
マニュアルモードでみて行く必要があるということです。
本書にも書かれていましたが、複雑のものを複雑だと捉えながら、なおかつ能動的に働きかけることは、
認知的な負荷が高まります。だからなかなか難しいことなのだと思います。
ですが、「マニュアルモード」で考えることで、新たな世界を見ることができるかもしれません。
最後に
この多様性なおかつ複雑性のある世界で、互いに何かしら理解しながら、進めていかなければなりません。
その複雑さをまずは受け入れ、理解し、そこから世界を見ること、
つまり解像度を上げることが「エンパシー」を身につけるのつながると考えます。
その視点を持って置こうと思います。
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