今回は
「ボクはやっと認知症のことがわかった 長谷川和夫」
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の本を読んで知った「パーソンセンタードケア」という事を中心に自分自身が考えたことを
つらつらと書いてみようと思います。
今回読んだ本
今回の読んだ本「ボクはやっと認知症のことがわかった 長谷川和夫」
は以前から私が読んでみたいなと思っていた本でした。
というのもこの本は、認知症の専門医が自分も認知症になり、患者としての目線から書かれている本です。
認知症という知識もたくさんあられる先生という立場、実体験もされている患者という立場、
どちらの立場も知っていおられる方が見た、認知症の世界がどんなものか大変興味がありました。
多様な視点から見た認知症の世界の中でも、先生が書かれていた「パーソナルセンタードケア」という
考え方は、先生の中にも強くあるものなのではないかと感じました。
「パーソナルセンタードケア」とはなにか
これはイギリスの牧師・心理学者・大学教授でさるトム・キットウッドという方によって
提唱された考え方です。
「パーソナルセンタードケア」を日本語訳すると「その人中心のケア」と訳され、
その人らしさを尊重し、その人の立場に立ったケアを行うこと
と説明されていました。
長谷川先生は本書で、
一人一人みんな違っており、みんなと尊い存在だということを忘れないでほしい
認知症の人を、今まで違う人だというように境界を作り、今までとことなる対応をしないように
ということが書かれてありました。先生が「尊厳」というものを大事にされているように感じました。
だからこそ、「パーソナルセンタードケア」というものの必要性を強く感じておられるのだと思います。
私たちのバイアスを取り外して
私達は誰しも、どこかで病名がついた途端に、その人のことを今までと異なる見方を
してしまう部分が多かれ少なかれあると思います。それはどうしても仕方がないことだとも思います。
「認知症」という言葉を聞いて、何かしら自分が持っている「認知症」というもののイメージでその人を
捉えてしまいがちです。ですが、病名はあくまでもそのような症状がある傾向が強いという指標であって、
その人自身に当てはまるものではない、という事を頭のどこかに置いておく必要があると思います。
その言葉だけで、人をラベリングしないという事です。
その人の病気の特性を理解しながらも、その人を受け入れ、またじっくりとその人を知ろうとすること、
観察する事で、大きく変わることがあるかもしれません。
もちろんそれをすることが大変であるという事は分かっているのですが、難しいなりに、一つでも何かすれば
「パーソンセンタードケア」の一歩に繋がるように思います。
人間と人間の関係性の中で、どのように人を尊重し、その人似合った、オーダーメイド的な対応が
できるかというのは必要だと思いました。
そこから派生して、、、
子どもの学校教育などでも、本来は「パーソンセンタードケア」といいような視点が必要だと思います。
オーダーメイド的つまり、子どもたちが何を好きで、何に興味を持っているのか、どのようなことが得意なの
か、などその子その子の特徴を捕まえて勉強をする必要があるように思います。
子どもたちの不登校、発達障害などがここ数年急増しているのは、今までのみんなひとまとめの
教育のあり方が現代にあってないという事の表れではないかなと思っています。
最後に
「パーソンセンタードケア」が大変難しいことだとは、理解しているし、なかなかできないから今の現状が
あると言えなくもありません。ただ私自身、このような考え方があることを初めて知りました。
そして、そうであればいいなとも感じます。だからこそ、何かしら一歩一歩出来ればいいなと考えています。
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