こんにちは。
今回も前回紹介した
の本から初めて聞いた「社会的処方」について書いてみようと思います。
今回読んだ本
前回の記事でも紹介しましたが今回読んだ本は
「32歳。いきなり介護がやってきた。あまのさくや」
https://www.amazon.co.jp/32%E6%AD%B3%E3%80%82%E3%81%84%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%82%8A%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%81%8C%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%80%82-%E3%81%82%E3%81%BE%E3%81%AE%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%84/dp/4333028582
という本です。
この本は、お父さんが認知症、お母さんががんになって、二人介護をすることになった娘さんであるさくや
さんのブログからできた本のようです。そのような壮絶な体験をされ、
どのように向き合ってこられたのかつぶさにわかる本で、心が上下左右に揺さぶられるようなそんな本でした。
そこから感じたことなどは前回の記事を読んでもらえたらうれしいです。
「社会的処方」とは
「社会的処方」とは、薬を処方することで患者さんの問題を解決するのではなく、
「地域とのつながり」を処方することで問題を解決するというもの。
例えば地域のサークルや悩みを聞いてくれそうな人を紹介してもらったり、
社会のつながりを処方されることで不安にアプローチすることです。
本書で、あった例としては、例えば銭湯。
番頭さんとの雑談の中で何か違和感を抱えているということがわかったら、
そこで番頭さんが何か地域の人を繋いでくれるようなイベントや人、サークルを紹介してくれる
ようなことだと書いてありました。
ガッツリと相談します、というよりはちょこちょこと雑談しながら、何かしら情報を得られたり、
話を聞いてもらえるような場所。
ゆるい日々の交流から、その人とその人の悩みを解決できるようなものをお知らせするというような、
そのような感じなのかなと思いました。
そのようなゆるいつながりを持っておくと、孤立せずにすむかもしれないということが書かれていました。
「孤独」「わからない」をゆるりと解決する
さくやさんの場合では、
「認知症」という自分の人生で初めてのことでどうすればいいのかわからない
そんな状態で、社会からなんとなく「孤立」してしまった事があったそう。
そのことを振り返って、「社会的処方」という言葉を知っていればという後悔で
この言葉を紹介されていました。
同様の経験を私もしたことがあるなと思い出しました。
それは出産して間もなくの頃の子育てのときです。子育て初体験。
言葉も通じない未知の赤子と自分との二人きりの長い時間の生活。
毎日毎日日中は二人で過ごし、酷いときには、大人と話すのは、仕事から帰ってきた夫さんだけ
というようなこともありました。社会から完全に分離され、孤立したような気もしました。
そんなときに、買い物先の店員さんが少し話しかけてくれたり、
散歩中のおばあちゃんが話しかけてくれたり、それだけでも、気持ち的に救われたことを思い出します。
ちょっとした一声が、その当時の私にとっては本当にありがたかったなと思い出します。
がっつりとどこかに行ったり、友達を見つけるというようなことまでは、子ども連れだと勇気が
でましたが、こうした少しの会話で気持ちが楽になるのだから、気軽に言っている場所で、
色んな解決事が出来れば、気持ちも楽だなと思います。
ゆるりとるながりも気が楽だと感じます。このちょうどよい塩梅がいいのでしょうね。
だから、日ごろからなんとなくそうしたゆるりとしたつながりを持っておくことが、
いざという時の自分の心のお守りになるように思います。
誰もあったらよい社会的処方
この社会的処方、私があげた例でいうと、介護をされている方、子育て中の方といった一部の人の
もののようにとらえられたかもしれませんが、私はどの人にも必要な場所ではないかなと感じています。
例えば、子ども。今は、不登校の子供も増えているとニュースなどでも聞きます。
学校だけではない場所や気軽に話せる場所。
何か互いに人々の温度感を感じられるような場所。
そんな所があれば、子ども自身も新鮮な気持ちを持てるのかもしれません。
こうやって考えてみると、どの世代でも、何かしらのゆるいつながり、社会的処方という考え方が
必要なのかもしれないなと思いました。
では私に何ができるのか。
とはいえ、私はなかなかそうしたコミュニティーに入り込むことを積極的には行っていません。
どちらかというと、すこし躊躇してしまうようなところもあります。
なので、私がすぐにでもできそうなことは、何だろうと考えてみました。
その答えとして、がっつりではなく、なんとなく色々な人を気に掛けるということかなと思いました。
いつも出会う方が今日も元気そうだったなとか、小学生の下校の姿をなんとなく目で追って、
元気そうだなとか。そこから、挨拶を交わしたり、小話ができるようになっていければいいなと思っています。
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