感情プロジェクト(イライラや怒りに関する本を20冊読んで自分の血肉として
自分を改善しようという試み)の第19弾になります。
今回は、この感情プロジェクトのはじめのころに読んだアンダーマネージメントの本と同じ著者の本
『怒っている人図鑑 安藤駿介』
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%80%92%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E4%BA%BA%E5%9B%B3%E9%91%91-%E5%AE%89%E8%97%A4-%E4%BF%8A%E4%BB%8B/dp/4864107300
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を読んで感じた事等を書いてみようと思います。
気になる方は是非読んでみて、感想などを聞かせていただければ幸いです。
本の軽い紹介
この本は、アンガーマネージメント協会代表理事の著者の元に寄せられた「怒りの体験」の事例をもとに、
自分や他人の怒りのどう対処したらよいかという具体的なテクニックが紹介された本です。
怒りの特徴、どうして怒っているのか、怒っている人の対処に仕方、
さらには自分がその怒りに囚われている人にも具体的な対処が書かれているので、
双方の気持ちを理解できることができる面白い本です。
感情プロジェクトでも、怒りの原因というのは、見ていきましたが、改めてどのような物が
あるのか本書ではわかりやすい式で書かれていました。
怒りの起こり方
怒り = コアビリーフ × マイナス感情・マイナスな状態
ここで少し難しい言葉、コアビリーフとは何かですが、
コアビリーフとは、私達が判断の基準にしている「信念」「思い込
この式ですが、なんとなく感覚的にこの式当てはまる気がすると思いませんか?
怒っている時というのは、よく
「〜すべきだろ」 とか 「常識だろ」 とか 「どうして〜しないの」とか
という言葉が放たれていることが
そして、マイナスの感情、状態というのも、
自分に元気や余裕がある時は、許せることも、
逆に自分の体調が悪い時、余裕がないときは、少しでもイライラしてしまいます。
怒りをこんなに簡単な式に出来るとは面白いし、逆に怒りを減らそうとするのなら
どうしたらよいか一目瞭然ですね。
怒りを減らす方法
それは
コアビリーフやマイナスな感情・状態を出来るだけ小さくすればいいということになると思います。
具体的には
自分の「信念」「思い込み」をがちがちに決めて、それ以外はダメとするのではなく、
OKの部分を広くできる様にする。
心身共に良好にしておくこと。(よく寝て、よく食べて、よく遊ぶでしょうか)
マイナスな感情を少なくできるようにすること。
と、字で書いたら簡単に見えますが、結構難しいことだなとも感じます。
自分の「信念」「思い込み」、もしくは「バイアス」はなかなか捨てる事も変える事も
できないように思います。
そこでさらに面白い考え方を見ていきたいと思います。
幸福を上げるより、不幸を増やさない
その面白い考え方とは
「幸福を上げるより、不幸を増やさない」
という考え方です。
感情プロジェクトでは、幸福を増やそうだとか、どうすれば幸福感を満たすことができるか
等も見てきたように思います。
ですが、今回はそれとは言葉だけ見ると違うような気もします。
どうやら
幸福を増やせば、幸福が増えていくと思いがちですが、実際にはそのようにはなっていない
ようです。
ふさわしい例えでは無いかもしれませんが、この状況に近いかもと思うものは
とても美味しいケーキを食べて、幸せになった。
もっと幸せになると思って、食べ続けていれば幸せの感情は減っていくかもしれない。
別の視点から、食べている本人は幸せでも、作り続ける人がいて、
その人にとっては作り続けることが苦行で苦しいということもあるかもしれない。
というような
何事にも裏と表があるということでもあるし、そのバランスが必要であるかもしれない
ということなのかもしれません。もしくは
足るを知るの精神も必要なのかもしれません。
それを考えてみると、「幸福を上げるより、不幸を増やさない」という考えは
合理的であるように思います。感情をコントロールするにおいても必要な考え方だと思います。
では、今度は「不幸を増やさない」ために出来る事はどんなものなのか
見ていきたいと思います。
「不幸を増やさないためには」
では、それはどんなことのなのか
便利から距離を置く
コアビリーフを変えること
と書かれていました。
便利から距離を置く
便利であるということは、いい側面もたくさんありますが、
逆に、その便利になれてしまうと、その状況を「当たり前だ」と考え、
そうではない状況に苛立ちを感じてしまうかもしれません。
それと同時に、何も考えなくなるのでは無いかなと思います。
不便であるから、便利にするために色々と考えたり、違うことで代用することを考える。
色んなことを考え、やってみる時は、とても楽しいし、幸福感もあるかもしれません。
ですが、そこを通り過ぎて、便利が当たり前になるとき、ある意味不幸を増幅しているのかもしれません。
コアビリーフを変えること
コアビリーフを変えること、というのは一番難しいかもしれません。
ですが、今の時代は変革のスピードもどんどん増しています。
そんな中で自分のコアビリーフに固執しすぎていると、生きにくくなって来るかもしれません。
柔軟になれること、そして、それを受け入れる事が出来れば、もしかしたら、自分自身に変化を起こす事
が出来ると思います。
だとすれば、これは怒りのことを中心に書いてありますが、生きていく中で
重要なことのように思います。
私ができそうなこと
私ができそうだと思ったことは
コアビリーフを変える事は難しいので、まずは例えば怒ってしまったとき、自分などんなコアビリーフが
その怒りを発動させたのだろうと考え、そこを少しずつ変えていければいいのかなと思います。
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