「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」
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を読んでみて、そして、
ラジオを聞い私が感じたことを思ったことを
書いてみようと思います。
どのようにしてアート鑑賞するの?
そもそも、目の見えない方がどのようにアートを
見るのかということに単純に興味を持ちました。
本書を読んでみると、
目の見える人が、鑑賞したアートを通して感じたこと
見たものをなどを話していく。
その中で白鳥さんも気になったことを聞きながら、
作品を見ていくというスタイル。
一つの作品とじっくりと向き合いながら
鑑賞するようです。
これって本当にすごいうことだなと感じました。
というのも、目の見える人見えない人どちらにとっても
心が満たされるような感覚ではないかと思ったからです。
私がアート鑑賞というと、
一つの作品をそれほどじっくりと見て
鑑賞することはないです。
すべての作品を見るぞというような感じで、
どんどん見ていくような形です。
だから、一つの作品とじっくりと向き合い、
ましてはその作品をあれこれと言語化していくと
いうことはやったことがありません。
せいぜい「なんかこの絵いいな」とかその程度の
感想を持つような感じです。
だから、このアートの鑑賞スタイルは
とても素敵だなと思うのです。
そうしたスタイルでいろんなアートを鑑賞
している白鳥さんたちを読んでいると本当に面白いですし、
気づきがあります。
同じものを見ているのに、見方が大きく異なったり、
意見を交わし合ってるうちに本質にたどり着いたり
ととても興味深かったです。
視覚と脳内のつながり
先ほども書きましたが、
「どうして同じ絵を見ているのに、個人個人見方や
印象が異なるのか」
この答えはこの本の第一章「そこに美術館があったから」
の中で書かれていました。
視覚とは「目」や視力の問題と考えられがちだが、実際は脳の問題だということである
どういうことか、
私の解釈で書いてみることにすると、
私達が見ているものは、私達が今までストックしてきた
知識や経験など、脳にストックされた情報である。
それは一人ひとり異なることにより、
同じものを見ているとしても、いろんな感じ方、
見え方になるのだということだと思います。
私が思うこと
これは、本当に興味深いことだと思います。
この脳内のストックがそれぞれ異なるからこそ、
多様な考えがあり、多様な感じ方がある。
そこにオリジナリティーがでてくるということ
になると思います。
だからこそ、色んな経験をしてみることも必要だし、
それを自分で行うということが大切なような気がします。
そして、それは個人個人がそれぞれの色眼鏡を
かけているということになります。
自分が見たいもの、自分が欲望していることに、
脳内の情報が取捨選択されてアウトプットされる
可能性もあると思います。
もちろん、それが悪いというわけではなく、
そのことに気がついておくことは必要だなと思いました。
つまり、その眼鏡には偏りがあるということです。
ラジオを聞いてみて
この前たまたま白鳥さんが呂布カルマさんと
アート鑑賞する番組を視聴しました。
ラジオなので、絵も知識も何もない状態で視聴しました。
ある意味白鳥さんと同じ状況になったと思います。
そうして聞いてみると、絵のイメージを勝手に自分で
想像したり、自分の中にある色や経験からの想像で
私はその絵を形作っていました。
でも実際に、その絵を見るとその絵とは
全くかけ離れていました。
言葉だけでは、大きな勘違いをしている部分もあると
気付かされました。
そんな中で白鳥さんは、
「ビジュアルより言葉が残った」
そして
「その中でイメージを作り、何回も反芻できる」
とおっしゃられていて。
なるほど、こういう考えもあるのだと気が付きました。
確かに絵というよりは、今回は、出てきたキャラや
物が頭に残っているという感じを受けました。
このように、いろんな体験や、それぞれの意見を聞くことで、
私の脳内に、いろんなコレクションが蓄積されるなと気が付きました。
脳内コレクションを提示しながら深めていく
こう考えると、いろんなこうした個人の脳内コレクションを互いに出し合いながら、それぞれを深めていく。
それは、いろんな属性の人であればあるほど
いろんな気付きが生まれるということだなと思いました。
だからこそ、一つ間違えれば偏見になってしまうことも、
その危うさにも気が付きながら、
そして、違う意見と意見をすり合わせながら、
その脳内コレクションを形作ることが大切だなと感じました。
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