感情プロジェクト(イライラや怒りに関する本を20冊読んで自分の血肉として
自分を改善しようという試み)の第11弾になります。
感情プロジェクトは、はじめイライラからの脱却からスタートしてきましたが、
そこからいろんなことを知るうちに、心、感情を知ることが、解決の糸口ではないかと
感じるようになりました。
感情にもいろんな感情がありますが、感情の動きである悩みに対処できれば、
何か新しいことがわるのではないかと感じています。
そんな中、今回は再び仏教の心の持ち方から、感情をコントロールするヒントを得られるのではないか
と思いこの本を選びました。この本は「実践」とありますので、さらに具体的な方法を学べるのでは
ないかと思います。
今回の本は
『これも修行のうち。実践あらゆる悩みに『反応しない』生活 草薙龍瞬』
悩みとは心の反応
今回焦点を当てている、「悩み」とは一体なんであるのか。
ずばり、
悩みとは心の反応である
ということです。
ある事実があり、それに対して自分の心が、勝手に反応しているだけなのです。
だから、同じ事実であっても他の人によっては、他の心の反応がある。
同じ事実でも、心の反応は十人十色なのです。
そしてそれが悩みになったり、そうではなかったり。
それを解決する方法として
「無駄な反応をしないこと」
があるのです。これによって多くの悩みを解消出来るという考え方になるようです。
となると、怒りなども心の”反応”が作り出しているものだということがわかります。
だとして、怒りを感じたとしても「無駄な反応をしない」それが重要であると考えられます。
ただ、生きていれば、心が反応してしまう出来事がたくさんあります。
それを「これも修行のうち」と自分に言い聞かせ、プラスの体験として受け止めることで
新しい視野が広がっていく。
その発想が、仏教の考えだと思います。
修行と思うと、少し辛いもののようなイメージに私は思ってしまいます。
ですが、穏やかな気持ちで生きていくための、プラスな行動だと思えば、
辛いものではないですよね。
むしろ必要なものだと感じます。
では具体的にはどのようにその修行を行えばいいのでしょうか。
修行の心得
具体的な修行の内容の前に、修行を行うに置いての構えが3つほどあります。
一、人生は考え方次第
このことは、今までの感情コントロールプロジェクトでもよく言われていることだと思います。
起きている事象が同じでも、心の持ち方で受け止め方が大きく変わってしまう。
だからこそ、心の持ち方を変えていこうということです。
その際に、大切なことは「方法はかならずある」と思うことだといいます。
悩みで頭が一杯になっている時は、解決方法はないように思ってしまいます。
そして、どうにもならないことばかりに目が向きがちです。
しかし、「解決方法はある」と思うことで新たな道が開けてくるようにも思えます。
その方法として、今まで何度か感情プロジェクトの中の数々の本にもあったように
「自分が出来ることをする」
という考え方が適用できるように思います。
他人を動かそうとか、事実を変えようと思ってもそれは無理な問題。
だから自分がどう動いていくか、考えを変えていくかこれで大きく動いていくのだと思います。
二、”外れないゴール”を目指す
外れの無いゴールとは、何でしょうか。
それは確実に問題ないと思えるゴールだといいます。
確実に問題ないと思えるゴール、それは、私が思うには、
自分軸、そして自分にとって心地良い状態
だと思います。
正しいと思うことを行うこと、それに通じると思います。
三、人生の同伴者”自分の心”を知っておく
仏教では、生命の本質を、心・体・関係性の三つでとらえるそうです。
その中の心の領域には、感覚、感情、思考、意欲、意識この五つがあり、
これらの領域は、無常なのです。
「無常であるものは、私ではない、と観察して、執われから離れる
執われから離れた心は安らぎと清浄と自由の中にある」サンユッタニカーヤ 一部抜粋
無常のものに執着し、反応しない事で、感情を上手くコントロールできるということになるように思います。
私は、感情と自分が一体化しているような、自分のもののように思っていたふしがあります。
ですが、このように、ただ浮かんでは消えする、無常なものに不必要に執着してとらわれている。
このように、説明されると、自分は変なことに執着しているなという気になってきました。
この無常なものへの執着を手放すことをマスターすれば、感情コントロールに繋がるかもしれないと
思います。
具体的な修行内容
ではどのような修行をすればいいのか。その具体的なアイディアがこの本に書かれてあるというわけです。
具体的な修行例は本にたくさん書かれてありますが、今回はエッセンスだけを少し書いてみようと思います。
私の理解では、
心の五つの領域(感覚、感情、思考、意欲、意識)がいいバランスであること、つまり
ニュートラルな状態で、感情がうまくコントロールされている状態である
ということになるのではないかと思います。
そしてそのためには、
例えば
感情、思考で心が支配されているとすると、それとは異なる感覚に意識を向けるようにする。
具体的には瞑想などをすること、つまり、今ここに集中すること
になると思います。
また、
思考で適切な判断をして、過剰な感情に巻き込まれないようにする。
例えば、
客観的に自分を見つめ直したり、外れのない目的にあっている行動かどうか
みつめなおす
と言うことになると思います。
最後に
長く書いてきましたが、やはりこうして書いてみると、
今までの感情コントロールプロジェクトに通じることがたくさんあるなと思います。
この本で書かれている具体的な修行を行えば、その道に近づけるのではないかと思います。
できる事から実践して、感情コントロールに近づけるようにしたいと思います。
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