感情コントロールできる自分になる!第九弾『人は感情によって進化した 石川幹夫』

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感情プロジェクト(イライラや怒りに関する本を20冊読んで自分の血肉として

自分を改善しようという試み)の第9弾になります。

今回は感情を「進化心理学」という観点から見てみようと思います。

進化心理学とは

進化心理学は、ヒトの心理メカニズムの多くは進化生物学の意味で生物学的適応であると

仮定しヒトの心理を研究するアプローチのこと。適応主義心理学等と呼ばれる事もある。

 ウィキペディア

とあります。

人間の進化の過程で、

どのように感情が進化されたのか

感情とはどうして起こっているのか

ということが分かれば、感情コントロールのヒントになるのではないかと思い

今回は本を選びました。

今回の本は
人は感情によって進化した 石川幹夫

https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%81%AF%E6%84%9F%E6%83%85%E3%81%AB%E3%82%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%81%97%E3%81%9F-%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E6%90%BA%E6%9B%B8-%E7%9F%B3%E5%B7%9D-%E5%B9%B9%E4%BA%BA/dp/4799310240

です。

今回のキーワード

感情は現代にアップデートできていない

脳と感情とそれから身体

感情コントロールの重要性

 

本の内容から学んだこと

感情の進化の目的は?

ずばり、自分が生き残るためです。

人間はチンパンジーなどの類人猿の共通の祖先から枝分かれし、進化していきました。

人類のはじめの祖先は約700万年前に猿人が誕生し、そこから、約200万年前に原人、

約40万年前に旧人、約30万年に新人(ホモサピエンス)というように進化してきたと考えられています。

とてつもない長い年月をかけながら進化を遂げています。

その進化は、環境に適応できるように進化していると言われています。

それと同様に、感情も、自分たちが生きていく環境に合わせ、

自分が生き残るために必要な機能として積みあがってきたものだということです。

人間の感情は、文化や教育によって身につく部分もあるようですが、

多くの部分は、この様に進化してきたものが、生まれながらにして身についている

ということです。

感情は私たちが生み出したものであるように思いますが、

実は自分たちの進化の過程で身についていたもの。

それが、反射的に出ているものなのだと思うと、不思議だし面白いことだなと思います。

野生の心と文明の心

この本では

感情を「野生の心」、そして「文明の心」と

人間の進化の歴史に明確に対応させて、それらの成立時期にちなんで命名されています。

イメージしやすいなと思います。

野生の心

「野生の心」はそれが進化した時代背景から、

「ジャングル由来の心」と「草原由来の心」の2つに分けることができます。

「ジャングル由来の野生の心」は人類の祖先の動物が主にジャングルで生活していたころに身につけた

さまざまな心の働き

「草原由来の野生の心」は人類とチンパンジーの共通祖先が分岐した後に形成された

複雑な感情

のようです。

文明の心

一万年前に、農耕の発達、定住により人口の増加が起こり、科学や技術の進歩という文明社会に突入。

その期間は生物進化の歴史ではほんのわずかで、感情の進化は進まないと考えられています。

つまり、文明の心は、狩猟採集社会の時の感情のままの心と、

文明社会以降に培われたいわゆる「理性」というものの二つで成り立っている心のことのようです。

感情が培われた時代、そして環境のそれぞれの違いから生まれた感情が、

現在も根っこの部分にあり、現代生きながら得た感情、理性というこの二本柱で、

私たちは現在生存しているということになります。

感情はもともと人間にインストールしているもので、

理性というもの、自分の知識などをインストールする事で、

現代の環境に合わせていっているということになるのだと思います。

なので後付でインストールするものは、人がインストールしようと意識的に行わないと

できないものかもしれません。

面白い脳の構造

「野生の心」と「文明の心」になんとなく対応しているのが脳の構造です。

脳には「古い脳」と「新しい脳」があります。

「古い脳」(間脳、脳幹、小脳)は主に身体を動かすなどの基本的な生存にかかわる

作業をしています。人間以外の動物はこの部分が中心に働いているようです。

「新しい脳」(大脳)は、複雑な思考などをする部分で、理性をつかさどっている部分です。

古い脳=野生の心、新しい脳=文明の心というようになんとなくリンクしているなと思います。

これは、インターネットで調べていて見つけた情報ですが、

古い脳と新しい脳の命令の力関係は

古い脳90~97%>新しい脳3~10%

となるようで新しい脳の方が命令の力関係が弱いということになるようです。

きっと意志が弱いというような現象はこれが大きな要因だと思います。

本書にも

「意識的にだと思われてい思考プロセスに無意識に感情が関わっている可能性もしられている」

とあります。

まとめ

今回のことで何が言いたかったのかというと

現在はすさまじい速さで環境が変化しているが、「感情」のアップデートは行われていないということ
「野生の心」をコントロールしないと、野生時代の環境とは大きく異なっているので、
現在においては不具合が生じる事がある。
思考のプロセスにも、感情(つまり古い脳が関係)がかかわっている可能性がある。

ということです。

こう考えていくと、「感情」コントロールは、現代は特に必要な力であると感じます。

自分の身体をメンテナンスするように、感情をメンテナンスしたり、コントロールする事は、

今まで以上に重要なことなのだと思います。

今回のことで私が実践できそうなこと

感情が環境の変化とともに進化してきた、「野性の心」と「文明の心」がある事をしりました。

だから、普段から感情があふれ出てきたら、

これは「野性の心」なのだろうか。

そうであれば「文明の心」でどのように対処できるだろうか

と考えると思考が整理しやすくなるような気がしました。

 

感情と古い脳(生存する為の部位)というのが、大きく関係していることを改めて知りまし

た。このあたりのことを深堀していけばまた新しいことが分かるのではないかと思います。

それを調べてみようかなと考えています。

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