感情プロジェクト(イライラや怒りに関する本を20冊読んで自分の血肉として
自分を改善しようという試み)の第5弾になります。
今回の本は
『怒らない習慣 心と感情が整う「平常心」の作り方 種市勝覺』
この本を選んだ理由として
「平常心」という新しいワードがあったのでこの本を読んでみる事にしました。
私の思う平常心とは、どしんと構えた感じで、浮き沈みが余り感じられないような
そんな心なのかなとなんとなく思っています。
本書ではどうでしょうか。平常心がどうして怒らない に結びつくのか、
そしてどのようにして平常心は作れるのでしょうか
そのあたりのスポットを当てて、見てみたいと思います。
今回のキーワード
平常心のヒントは、起き上がり小法師
予測不可能が通常
心の枠を広げよう
意識のフォーカスをかえてみよう
余裕、余白を作ろう
平常心とは
平常心とは
感情の波が起きても、元の状態に収める力
ということのようです。
上記にあげたように、私の思っていた平常心のイメージとは異なる事がわかりました。
私のイメージだと感情を出さない、動じないというようなものですが、
そうではなく、ひとことで「戻る」ということなのですね。
感情の波というのは、当然起こるもの。それを感じないということではなく、
それを受け入れるということが大切なようです。
私がふと思ったのは、「起き上がり小法師」のようだなとおもいました。
ゆらゆらと揺れるけれども、その真ん中に戻ってくる、この真ん中にもどるということ、
これが平常心なのかなと。
余談ですが、起き上がり小法師は、
何度も起きてはころんでを繰り返すので「七転び八起き」の精神を持っているそうです。
平常心と向き合うのには、七転び八起きの精神が必要ですのでぴったりだと個人的に思いました。
思い通りにならないことが通常
ここで大切なことは
「なるようにしかならない」のが人生である
=思い通りにならないことが通常
ということです。
私自身それを良く感じるようになった出来事があります。
それは「子育て」です。
私の場合、子育て前でも、思い通りに行かないと思うことも多々ありました。
しかしそれらの多くは自分でなんとか解決する事も出来ていた、
何とかコントロールする事が出来たように思います。
今思えば、(本来はそうではないですが)予測可能な社会に、自分を合わせようとして
頑張っていたという感じでしょうか。
しかしながら、子育てをし始めると、子育て前以上に思い通りに行かないことだらけなのです。
子どもが思い通りに寝てくれない、食べてくれない、動いてくれない、ないないないづくしです。
それでも子どもを生かす為には、そのないないないにもうまく対応していかなければならない。
予測不可能な状態に上手く対応していかなければならない。
そんな日々を重ねてくると、少しずつですが、思い通りにならない事は通常営業だよな
と少しずつ思う部分も増えてきたように思います。
予測可能という感覚に洗脳されていた自分がいるなとも気が付きました。
ここでもやはり大切な考え方
感情をコントロールするには
ということが大切のようです。
1思い通りにならない事を受け入れる
これは前回第4回のアンガーマネジメントの方法とも類似するところです。
アンガーマネージメントではスタートは感情にフォーカスしていました。
今回は、感情ではなく、「ならないようにしかならない」その事実をを受け入れてみる
というとこからのスタートがしています。(事実を受け入れるアプローチ)
言葉だけを聞くと、違うことのようにも思えますが、
発生する感情、自分自身の内に起こった事実という面では同じだと思いました。(感情からのアプローチ)
さらにいえば、感情も自分の思いとは裏腹に、勝手に湧き上がるもの、思い通りにならないもの。
そう思うと、まずは思い通りにならない事が常であるということを、
思い出し受け入れる事、そうする事で、クールダウンでき、
冷静な判断ができるようになるのかもしれません。
2自力でできるものにフォーカスしてそれに取り組む
今回の本は「自力」という言葉で、「自分がコントロールできること」が書かれてありました。
そしてアンガーマネージメントの実践方法の時にもありましたが、
自分がコントロールできることを、
事実ベース客観的に見るようにする
というようなことが今回も重要視されていました。
感情をコントロールしようと思う場合、自力と客観視この二つは重要なのだと分かりました。
心の枠を広げよう
心の枠とは
「心の予想、期待の範囲、受容の器の大きさ」
となるようです。
二重丸があり、内側が自分の心の枠で、想定範囲内、外側は想定範囲外ということです。
感情の波というのは予想や期待が外れた時に、大きく怒るもの。
内側の円つまり、自分の心の枠が大きければ大きい程、想定範囲内であり、
感情に振り回されなくなるということになる。
とすれば、この心の枠を広げる事が出来れば、平常心を保てるようになる
本書の内容をまとめるということです。
心の枠の大きさはどうすれば、広げられるのか?
この大きさは、自分の信念=生きるうえで大切にしている考えがあります。
つまり「価値観」ということになるのだと思います。
それが枠の広さを決めているのです。
だから、自分が何を大切にしているのかを知ることが大切ということになるようです。
このようにして、自分と他の人のことを知る事で、想定内をたくさん持つ事で
この枠を広げることになるのだと思います。
意識のフォーカスをかえてみよう
本書では
「多くの人が意識のフォーカスを切り替えられることを知らないばかりか、
自分が何にフォーカスしているのかさえ分かっていません」
と書かれています
確かに感情の波に飲み込まれているときは、自分がこの感情の出来事しか目を向けれないような、
とらわれた状態になっている事があります。
でも実際には、その意識を切り替えればそこから離れる事ができるということなのです。
例えば、部屋の中に自分にとって好ましくないものがいたとして、その部屋にずっといれば、
そのものが気になってしまうけど、その部屋から出ていけば、そのものから離れることができる。
このイメージなら容易に想像できますよね。
しかし、それが意識、感覚、感情という、自分の内のものになると、その事が抜け落ちてしまう。
それを意識などでもやろうということだと思います。
実際にはどうするのか?
どうしてこんな感情になるのか、客観的に考え、自力でできる事にフォーカスすれば切り替え完了です。
それでもダメなら
「自分のご褒美的なこと」をやってみる。
自分にとって大事な人に意識を向ける。
つまり、
ということが大切なのだと思います。
余裕を持とう
平常心を作るには「財・体・心・時・人」この5つそれぞれに余裕がなければなりません。
この余裕というのは、本当に余裕がないという人もいれば、
自分の考えによって、余裕がないというように思い込んでいる人もいるそうです。
まずは、思い込んでいる場合は、事実に基づいて、そうではないと理解する。
そして、意識的に余裕を作っていく必要あると思います。
それとは別に「完璧ではない」という余裕、余白が必要だと思います。
「まっいいか」「しょうがない」という選択肢を持つことで
ルールから外れてしまった自分を許してあげる事が必要だとありました。
それが他者であっても「まっいいか」「しょうがない」で受け入れる、許すということが
余白に繋がるように思います。
最後に
今回は、感情コントロールに必要な「平常心」
それをどうやって作っていくのかということが分かったように思います。
今回得たことから、自分の心の枠を広げるトレーニングとして、
相手の言ったことに、何か自分が気になる事があれば、どうして気になったのか探ってみる。
その人がどうしてそのような価値観を持っているのかを読み解いてみる。
本を読む事、映画を見る事などで自分では体験しないようなたくさんのシチュエーション、
考え方を知るというのもいいトレーニングになると思います。
意識のフォーカスに関しても、自分のご褒美やご機嫌になれる事を
たくさん見つけておくというのもいいなと思いました。
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