今回は読んだ本でとっても勇気と元気をもらえた本に出会いましたので
この本について書いてみたいと思います。
それは
「あちこちガタが来ているけど心は元気!80代で見つけた生きる幸せ G3sewing」
という本です。
まず私の心を惹きつけたのが、この本の表紙。
”おじいちゃんがミシンで、椿の絵の描かれた布で作業されようとしている”
そんな表紙でした。
私の個人的意見ですが、おじいちゃんが針仕事なんて、この年代の方ではなかなか珍しい、
さらに鮮やかな椿が描かれている布。このコントラストにも惹かれてしまいました。
本の感想、ずばり!
はじめに、感想を述べます。
ずばり!!大変よかった。
こんな共同体、こんな家族が日本でもっともっと広がれば、未来は明るいかもと思ったくらいです。
大げさに聞こえたかもしれません。でもそれくらい、これからの高齢化社会のあり方のヒントをもらった
ようなきがしました。
私自身、これから、高齢になる親とどのように過ごしていくのか、
少しずつ頭をよぎるような年代になってきました。更に進めば、私もいずれは高齢になります。
知らない恐怖、そして想像して怖がっている未来。そんな中で一筋の光を見たような気がしました。
この本の内容を軽く
80代の父G3と母B3、50代の三女がやっているソーイングチームG3sewing。
(ニックネームのセンスが抜群でたまらないです)
G3sewingは、がま口バック、トートバック等を作成してネットで販売されてます。
80代の父G3が現役の時、短期、人付き合いが苦手な職人さん。いろいろと苦労していたようで、
家族は貧乏生活。また68歳ごろからは病気も患って、、といろいろと家族も大変だったようです。
そんなG3達が、一つになって今ソーイングチームを結成されている。
そんな背景を持つG3sewingの試行錯誤しながら進んできた日々がつづられています。
高齢化社会を迎えるにおいての人生のヒント 3選
では私が高齢化社会を迎えるにおいてのヒントとなると私が感じたことは3点でした。
です。
一つずつ自分の考えを書いてみたいと思います。
やらなくてはならない仕事
この本のはじめにかかれている言葉
「朝起きて、やらなあかん仕事がある。
こんな幸せなことはない。
80歳を過ぎて、
まさかこんなことが待っているなんて、
思っていなかった」
G3の言葉です。
私の想像ですが、年を重ねていくと、体力や知力もおとらえて、
だんだんと好奇心ややる気のようなものが少なくなっていく。
そしてなんとなく日々を過ごしていってしまう。
実際にG3はいろんな病気をしていたようで、ソーイングチームが結成されるまでは、
パジャマ姿、寝たきりのような状態だったようです。
それなのに、こんな言葉が出てくるなんて!
でも三女さんのミシン修理のお願いをきっかけにG3は一変してしまうのです。
これは、すごいヒントだと思います。
三女さんの、G3の職人魂を呼び起こしたこと、
そして、G3が誰かに頼りにされ、自分にはしなければならないことがあるんだという気持ち。
ここから私が考えた事は、人は自分にやらなくてはならない仕事があるということが、
生きがいになるのだということ。
そして、例えやらなくてはならない仕事が、自分で見つけられなかった、
見つけてなかったとしても、誰かの働きかけによって見つかる、
そして見つけてあげる事が出来るということ
”適切な量の仕事とそしてコミュニティの必要性”
ということになるのではないかと思います。
・必要とされる場所
人間は社会的な生き物だから、社会の中でどうやって生きていくのかというのが
大切だと言われます。今の日本では、核家族化して、いろんなことが自己責任というような状況。
私のイメージではありますが、社会という大きな丸の中に、人々の小さな丸が
ただただ敷き詰められているようなそんな感じを受けます。
共にその枠に入るけれど、ただただ敷き詰められ、
その空間が埋まれば誰でもいいような、そんな感じです。
ですが、G3sewingはそうではなくて、大きな丸の中に、それぞれ丸があるのはあるんだけれども、
その丸が重なり合ったり、時には単独であったり、
でもそれが離れずにどこかで繋がっているように感じるのです。
これはこれからの家族のあり方を考えるヒントになるような気がします。
私が思うに、それぞれの丸を生かす、そして助ける、繋がるというような感覚が
必要なのではないのかなということです。
家族であっても、程よい距離感というか、それぞれの空間を保つ。
その空間はこの人であるからいい、もしくはその空間があるからいいというような
必要とされている感覚が保てればいいのかもしれないなと思いました。
それぞれの特技を生かすこと
G3sewingがとてもいい感じに進んでいるのは、
それぞれが自分たちの特技、好きと思うことを生かしている
ということだと思いました。
もともと職人であるG3。その職人魂に火が付いたからこそ、いろんなものが生み出されたのだと思います。
これが誰かから押し付けられていたら、ここまでのパワーになったのだろうかと、思ったりします。
またB3も今まで培ってきた自分の日々の生活の知恵を生かしてきたこと、
そしてG3の特性を長年共に過ごしてきて分かっている。
そんな日々の積み重ねがあるからこそなのではないかと勝手に推測しています。
三女さんは、G3sewingが上手く回るように、G3,B3の体調管理や道具の管理等
そのような気配りが出来る方だったからこうして上手いバランスを保ちながら
進めておられるのだと思います。
さらに、SNSの使い方、見せ方等は、お孫さんたちにも色々とアドバイスがあったと書いてありました。
お孫子さんたちの世代の意見なども取り入れながら、進めている。
核家族化して、その世代の良い部分のようなものがどうしても見えにくくなってしまう、
もしくは断片的にしか見えないということがあるように思います。
ですが、世代の良い部分を取り入れ、家族がいろんな会話をすることで、
家族全体が活性化していく。
これは高齢化社会の一つの良いあり方ではないのではないかと思いました。
私がこれからできそうなこと
私自身これから迎える高齢の親とのあり方、そして自分が歳を重ねていくことのあり方を考えてみました。
正直、両親とどのように過ごしていくのがいいのか、G3sewingのような形は
簡単に出来そうにはないとは思います。
ですが、G3sewingは、楽しく無理なくされているように感じました。
何よりもそこが重要なのだろうと思います。
私自身は、前回のサバティカルタイムでも書きましたが、
何かしらの好き、得意の種まきをたくさんしていくことが必要だと思いました。
更に一歩進めて、子どもたちの好き得意を観察したり、好きを増やせるような事が出来たらいいなと思いました。
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