人間らしさを考える~AI VS 教科書が読めない子供達 新井紀子~

ブログ

最近AIが発達してきて、いずれは私たちのやっている仕事もAIに置き換わってしまう

時代がくるだろうと言われています。

更には私たちは100年時代と言い、長生きになるようです。

世界の状態も以前よりも速いスピードで変わっています。

そうすると、人間とは一体何だろうかと、いろんな思いをめぐらせてしまいます。

今回は、私のその疑問から、本を読みました。AIと人間の違い、そこから

どのような道を歩んでいけばいいのかを模索してみようと思います。

本から学んだAIと人間の違い

今回私が読んだ本「AI VS 教科書が読めない子供達 新井紀子」です。

この本で、私が理解したことは、

1、AIは、簡単に言えば大きな計算機であるということ。
  計算機ですから、できるのは計算だけである
2、数学で数式に置き換えられることは、論理的に言えること、統計的に言えること
  確率的に言えること、3つだけである。
3、AIの不得意なことがあるということ。

でした。

この3点から、私は少し救われた気がしました。

というのも、私はAIが発達して、シンギュラリティ(自分自身よりも能力の高いAIを作り出すような地点)

に到達して、人間は必要ないというところまで来るのではないか、

というような絶望的なシナリオすら想像していたからです。

今回分かった事で、AIが不得意なところに着目すれば、私たち人間がどのような道を進めばいいのか

そのヒントになる事が見つかるかもしれません。

それは一体何か?

私が考えた人間らしさとは

私は自分なりに、人間らしさとは何か、を考えてみました。

それは、ずばり、『無駄』ではないかと思うのです。

無駄と書くと、少しマイナスな印象があるかもしれません。

言い換えると、非効率な部分だと思います。

私が知る限りのAIは、圧倒的に効率化、同一化を図る道具であると思います。

多くの情報データから、計算するかのように素早いスピードで、解答に答える。

そこには、無駄や余裕の余地、間(ま)、遊びのようなものが全くないというイメージです。

これはAIの世界だと思います。

一方人間とは、(今でこそ効率、スピードなどとなっていますが、)

効率だけではない、非効率な部分がたくさんしています。

そこに喜びを見出している事もあるようにおもいます。

例えば、山登り。山に登るのは、体力は使うし、エネルギーも使う。

効率を考えれば、車などに乗って上る方が速いです。

しかし、山登りを目的にしている場合、そんなことはしません。

自分の脚を使って、登っていく。効率化以外の部分で得られることがたくさんあるからだと思います。

きっと、AIに山登りのすごさを述べても、本当の意味で理解出来なのではないかと思います。

山登りを一例に上げましたが、人間はこのような効率から見れば理解できないようなことを多くやっています。

これこそ人間らしさではないかと思います。

 

二つ目としては、人のことを考えながら、臨機応変にいろんなことに対応する事。

例えば、子育てなんてそうではないかと思います。子供一人一人異なり、

状況として同じことなどほとんどない中で、親はその時その時に合わせながら、

対応しているのです。AIではどうかというと、いろんなシチュエーションを予測して、

何かを提案できるということはあるかもしれません。しかし、人間の気持ちを理解したり、

表情を読み込んで何かを提供するということは、まだ難しいのではないでしょうか。

そのような部分も人間とAIの違いではないかと考えています。

本に書かれていたAIの違いとは

本書に書かれていたAIの違い、

それは、

高度な読解力と常識、加えて人間らしい柔軟な判断が要求される分野。

とありました。

ここで一つ考えなければならない事、それは、人間らしさとは何か、ということだと思います。

それは、先ほど私が考えた無駄や余白、間、遊びというものに加えて、

数値化できない感覚、自分だけの体験、そこからの湧き上がる気持ち、

共感力、ゆらぎ、なのではないかと思います。

まだあると思いますが、私が思いつくのはこのあたりだと思います。

そうなると、上の人間らしい柔軟な判断、とは計算では弾き出せないような、

人間の感覚、気持ち、自分が体験したことから総合的に判断する事が大切なのかもしれません。

人間と人間でしか出来ないような、気持ちと気持ちが要求されるような分野となると思います。

効率ではどうにもならないような、育てていくような、育むような分野、

人間の気持ちを理解できるような、もしくは発信できるような分野は必要な力になるように思います。

 

また本書には

重要なのは柔軟になる事です。人間らしくそして生き物らしく柔軟になる。(一部省略)

意味を考える事です。生活の中で不便に感じている事や困っている事を探し出すのです。

とありました。

まとめ

人間らしさ、柔軟さ、意味を考える、このあたりは人間とは何かという答えに近づいているように思います。

その柔軟さを持ち合わせるためにも、いろんな経験をする事、意味を考える事、

答えがある事だけに特化するのではなく、それ以外の部分にも目を向ける事も必要なことだと

改めて思いました。

そして、答えだけを求めたり、生産性ばかりに目を向けるのではなく、

そうではないような部分、例えば、伝統、文化、芸術というようなものに、

何かヒントがあるような気がします。

そして、人間らしさとは何かをもっと追及してみたいと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました