教育の疑問~今の教育のあり方の起源とは~

育児

私は今まで学校の教育や在り方について、(同じ教室に、同じ学年の子が集められ、

先生から同じ内容の勉強を教えてもらうというスタイル。)

何の疑問も持たずに生きてきました。

私自身、子供の時も学校の教育やあり方について、特に違和感を感じたこともありません。

ある程度、現状のやり方に合わせ、そしてその道から大きく外れることなく生きてきました。

ですが子供が小学校には入り、小学2年生の娘を通して、学校の在り方を見ていくと、

少し疑問を持つ事が多くなりました。

それと同時に、自分の生きていた時代と、今の時代が大きく変わっているのに、

やっていることはそんなに変わっていないのではないか、ということに疑問を感じています。

そんな時に、「子供が教育を選ぶ時代へ 野本響子 集英社新書」の本を知りました。

私が考えてもいなかった新しい教育について、書かれありました。

(またそのあたりのことも別の記事で書こうと思っています。)

今回は、学校の教育やあり方についての、私のその違和感、疑問に答えてくれるような内容が

書かれていました。

ですので、その事について書いてみようと思います。

今の日本のあり方は工業化のためのやり方?!

私がこの本を読んで、学校の教育、あり方について初めて知ったことがあります。

現在の私たちの学校のスタイル「プロセインモデル」といわれ、
「知識を授ける」教育であるという事。このモデルは産業革命の時代に工場で働く人を作るための教育だった。

ということです。

”決められた科目を決められた時間に行い、先生から何かを教えてもらうスタイル”

私の中で当たり前だと思っていた方法が、なんと産業時代の工場で働く人を作る教育の名残である

ということにびっくりしました。

また現在まで変わることなく行われているというのは、何かしらやりやすい部分、

また大幅にずれた方法ではないと思われていたから続いていたのかもしれません。

他にも調べてみた

ウェブでも、この内容について調べてみたところ、

もう少し詳しく書かれていた記事を見つけました。

“The AsahiShinbun GLOBE+ 変われ!学校

同じ年齢が同じ内容を一斉に 実は歴史が浅い、学校のこの光景”

同じ年齢が同じ内容を一斉に 実は歴史が浅い、学校のこの光景:朝日新聞GLOBE+
同じ年齢の子どもが教室に集まり、教師が一斉に教える。こんな「学校の当たり前」が出現したのは、産業革命が進んだ19世紀のことだ。中世までの西欧の学校では、年齢がまちまちの子が一つの部屋で習熟度に応じて学んでいた。江戸時代の日本の「寺子屋...

という記事には

産業革命が進むと、工場で効率よく働かせるために「読み書き・計算」のできる労働者階級の子を

迅速・大量に育てる必要が出てきた。そこで英国で考え出されたのが、

マニュアル化された教授法を優秀な生徒に教え込み、

その生徒(モニター)が教師に代わって他の生徒を教える手法。

それが発展し、あらかじめ年齢別に決めた内容を一斉に教える「学級」ができた。

明治5(1872)年の太政官布告で「学制」(教育制度)を導入した日本でも、次第に広がっていく。

と書かれていました。

これまたびっくりしました。もともとは工場で効率よく働かせるためのスタイルで、

そのために必要な知識を持った人を迅速・大量に育てる目的だったということ

産業革命があったから今があるので、このスタイルを否定する事は違うのかもしれません。

その時代にはそのスタイルが必要だったのかもしれません。

しかし、人が工場の部品を一つのように感じられる教育、これに少し悲しみを覚えてしまいました。

このままでいいのかな・・・

そして、私が引っかかていた違和感はこれだったのかもしれません。

一律化されて、工業化の教育。

少し大げさな表現かもしれませんが、あえてそのように書いておきます。

マニュアル化されて効率よく行う必要のある部分があるとは思います。

例えば、算数の計算、漢字などはある程度反復学習ですので、

そのあたりはマニュアル化などは必要かもしれません。

しかし、子どもの教育が必ずしも効率だけで進められていいものではない、というような気もします。

それと同時に、多様性を受け入れようとする社会であるならば、

多様性を受け入れることができるように対応できるような体制や

勉強のやり方などが必要であると思うのです。

時代の変化も大きくなる中で、このスタイルで、この時代に対応出来る力を養うことができるのか、、

そして、なにも持たないまま社会に出ていかなければならないかもしれません。

産業革命に合わせてプロイセンモデルという教育体制が出来たのなら、

やはりこの時代に合わせた教育体制も必要なのだと改めて感じました。

それと同時に学校だけにすべての教育をお任せするというのも、何か違うのかもしれないと

思ったりもしました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました