「ニクセン」して幸せをつかもう。~週末はニクセン 山本直子~ を読んで

皆さんは「ニクセン」という言葉を知っていますか?

私は初めて聞きました。「ニクセン」とは何もしない時間という

オランダの言葉だそうです。

私は、一日のうち結構、バタバタと何かしらしています。

正直、ぼぉーとしていることがあまりありません。

私の頭の中には、「時間を無駄にしたくない」みたいな、

「何かをどんどん吸収したい」というもっともっとみたいなものが

頭の中を占めているような気がします。

その一方で、そんなに動き回らず、一つを丹念に味わうのもいいのではないか、

ゆったりする時間があってもいいのではないか、という気持ちもあるのです。

静と動のバランスをどのように保つのが良いか、模索しているところでもあります。

だから、今回の本で、このバランスをうまく取れるヒントがあったので書いていこうと思います。

 

  1. この本の要約
  2. 「ニクセン」何もしないことというのは“スキル”
  3. 難しくない「ニクセン」で、たくさんの幸せを得よう
  4. 孤独に向きあう

1、この本の要約

簡単に私のつたない解釈で要約をしてみようと思います。

「ニクセン」とはオランダ語で「何もしない時間」という意味で、

何もしないで何も生み出さない、義務感や生産性から自分を解放してぼぉーとすることである。

それは幸せな人生を送るためにとても大切なスキルである。

このスキルのリラックス効果は、

・クリエイティブを生み出すことが出来る。

・自分を俯瞰してみることが出来るというような効用がある。

ニクセンを実施するには、

・意識的にニクセン時間をとること。(人生のプライオリティを考え、自分の時間をコントロールする)

・意識的に何もしないようにする。

・頭を空っぽにする練習をする。(マインドフルネスの様に呼吸などに意識を向け、

今を深く味わいながら、考えが浮遊してくればそれがニクセン状態)

などを行うことである。

というような感じです。

 

2,「ニクセン」何もしないことというのは“スキル”

私は、今まで何もしないことというのは、文字通り何もしないでよいのだから、

だれでも簡単にできる事だと思っていました。

でも、これは意識して行わななければ得られないスキルなのです。

「ニクセン」を獲得しようと思えば、自分でその時間を獲得しに行かねばならぬのだ、

という覚悟に繋がったように思います。

さらに、その覚悟を盛り上げてくれる特典に、リラックス効果、

さらにはクリエイティブを生み出すとあります。最高ですね。

ここで私が注目したのは、頭を空っぽにすると、デフォルト・モード・ネットワークという、

過去、現在、未来をつなぎ合わせ「自分を見失わない」システムが働くそうです。

忙しいとは、心を忘れると書きます。でも心を忙しくしない=何も考えないことで

自分を見失わないというのは、何か面白いことだと思いました。

この時間があるから、自分を見失うことがなくなるのだから、必要な時間であると思いました。

それを思うと、「ニクセン」が私にとって、大切だなと頭に認識できたように思います。

 

3,難しくない「ニクセン」で、幸せをたくさん得よう

「ニクセン」をスキルとして手に入れるには、意識的に、尚且つ練習する事が重要になってきます。

意識的に「ニクセン」する時間をとったり、意識的に何もしないようにする。

頭を空っぽにする練習をする。少し座禅のような感じもします。

以前私は座禅をしたことがありますが、頭を空っぽにすることは、本当に難しい。

正直私はできませんでした。次から次へといろんなことが思いついて、これではだめだ、

と意識を戻してということを何度も繰り返した記憶があります。

これをしようと思うと、いくら効能があっても長続きしないような気もします。

それに勝手なイメージですが、オランダの方はそんな肩苦しい気持で「ニクセン」してなさそうです。

もっと肩の力が抜けた状態をイメージします。そうすると本書には、難しくない方法が書いてありました。

それは

なるべく歩くようにする、自転車で移動する、太陽を浴びる、コーヒーで一息つく、

公園にいる動物をみるなどなどです。

要するに、目的を持たないなにかを行うことが「ニクセン」になるのだということのようです。

本当にシンプル、何なら意識してないだけで、もうやっているものもあります。

私は子どもと公園に行く機会が多いですが、公園に行くのもなんとなく、

義務感でやっていたところもありました。

でも意識的に、鳥を眺めたり、木を眺めたりするのもいいですね。

コーヒーを入れるのも、より贅沢な、より素敵な時間に感じられますね。

気持ちのベクトルを変えたり、考え方ひとつで、行動そのものにも意欲的に取り組め、

尚且つ、リラックス効果をもたらしてくれるなら、一石三鳥くらいの効果がありますね。

それと同時に、身近なところに幸せがあるというのは、こういうことなのかというのが

少しわかるような気がします。ただそこにある、ただそこにいる、だけで気持ちを満たすことが

出来るのだから、もっと周りをリラックスした状態で見る事が大切だなと思いました。

 

4、孤独と向き合う

本書で私が注目した「ニクセン」方法で、“孤独と向き合い時間を作る”ということでした。

孤独の時間も大切にし、自分を俯瞰して眺める時間が必要とも書かれていました。

自分自身としっかり対話すること、これはやはり孤独な時間を意識的に設けてやらないと

できないことだと思います。

また、心が荒れ模様の時は、もう自分自身を忘れて、目の前の何かにただ反応してしまう

ということになりがちですよね。つまり自分を俯瞰して見れていないことが多いとも感じます。

その点でも、「ニクセン」して自分をしっかりと見つめてあげる、

自分という人間を自分がもっと知ってあげる、

これは、自分を癒す方法で、自分が幸せに感じられる方法だなと思います。

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