わかっているのに言えない。この心理状態は何か?

女の人と雲 ブログ

先日、健康診断に行ってきました。その時の話です。

これってわかっているのに、それを相手に伝えられなかった体験を通して、

私が考えたことを書いてみようと思います。

ことのあらすじーこれってデジャブ?!ー

このお話は、健康診断の時の話です。健康診断のすべき項目が終わり、

最後に結果を見ながら、医師からの所見をもらう時間がありました。

医師が私の血液の結果を見ると、「問題ないし、パーフェクトですね。」と言い

その後聴診器で胸の音を聞いてもらいました。

「吸って、吐いて、止めて、はい後ろを見て、そのまま息を吸って、はい止めて。」

「はい問題ないですよ、何か気になることがありますか?」と言われ、特になかったので

終了となりました。そうすると、

案内の方に「今回の検診は異常で終了なので、受付で再度確認してもらってください。」

とのことで、受付に行き、確認をしてもらいました。

すると、日常のアドバイスを受けるというような項目が終わっていないということで、

再び、さっき見てもらった診察室の前に座って待つことになりました。

そして入っていくと、

もちろん、さっきと同じ医師が座っています。だから私は小声で「再び来ました。」

みたいなことを言ったのですが、おそらく聞こえてなかったのでしょうね。

医師は、先ほどと全く同じことをスタートするのです。

「血液問題なし、パーフェクトですね」から始まって、

「吸って、吐いて、止めて、はい後ろを見て、そのまま息を吸って、はい止めて」

セリフも全て一緒なんです。

私自身、聴診器を当てますというような時から、あれ、これはおかしいな、と思いました。

ですが、いろいろなことが頭を駆け巡り、医師に先ほどもしましたと伝えることが

できませんでした。そしてさっきとは異なる質問「普段運動していますか」

みたいなことを聞かれました。それをメモされていましたので、

一連の動きがないとできないのかな?とか考えて、診察室の外で待っていました。

そうすると、医師が看護師さんに「全く似た人が入ってきたのかと思っていた」とか

なんとか話しているのが聞こえてきたのです。つまり、医師も私もお互いになんとなく

おかしいなとわかっているのに言えなかったということがあったわけです。

なぜ言えなかったの?その心理は?

お互いに、おかしいなと思いながら言えない状況。これが起こったのはなぜか考えてみました。

私としては、

実は何かしらのミス(入力ミスや何か)が起こっていたため、先ほどと同じことをせざるえなかったのかもしれないという私の想像

見落としていた項目は、手順があって同じことをしても順番どうりしなければならないプロセスがあっったのかもしれないという私の想像

医師に指摘することで、相手に気まずい雰囲気になることを避けたかった

医師が淡々とこなしているのだからする必要があるのだろう

というような考えが自分の中にあったように思います。

ここで私の思考の癖のようなものに気がつきました。

それは「思ってたり、気がついているのにそれをあれこれ考えてしまって、

伝えることができなくて、流れのままに進んでいる自分がいるな」ということなのです。

おそらくですが、医師の方は流れ作業で行なっているからではないかなと思いました。

助っ人AIに聞いてみたー私の持っているバイアスは何?ー

これらの思考の癖、もしくはバイアスみたいなものがあるのではないかなと思い、

「ことのあらまし」をグロックに伝え、そこから考えられるバイアスを教えてもらいました。

そうすると、同調バイアス、権威バイアス、現状維持バイアス、認知的不協和の回避、

過剰配慮バイアス、アンカリング効果、沈黙の螺旋、確証バイアスなどがあると出てきました。

私が考えたどうしてわかっているのに言えなかったのか、を今のバイアスにあてはめると、

相手に気まずい雰囲気を合わせたくなかったは、「同調バイアス」もしくは「過剰配慮バイアス」

「医師が淡々とこなすには〜」というような考え方は、「権威バイアス」もしくは

「現状維持バイアス」になるかもしれません。

「〜かもしれない」と自分で想像を膨らませているのは、「認知的不調和の回避」

私が初めて知ったのは「アンカリンク効果」これは、最初に受けた情報や状況に引きずられ、

後の判断が影響を受けるバイアス。最初の診察の流れや医師の行動が「基準」となり、

それに沿って行動してしまうということがそれにあたるのだと言います。

バイアスにまみれて

結果私はバイアスにまみれて、「先ほども診察しました」と言い出せなかったのだと気がつきました。

実際、これ以外にも、バイト先でも同じようなことがありました。

このしごとしなければならないのではないかな?と思いながら、

多分この仕事は社員さんがわかってて分かってて敢えて今していないんだろう

などと自分の中で納得させていました。しかし単なるやり忘れだったということがありました。

これも同調バイアス、権威バイアス、現状維持バイアス、認知的不協和の回避、

過剰配慮バイアスが働いていたなと思います。

つまり私が、過剰に同調圧力や権威的なことに弱い、もしくはあれこれ考えて動けなくなる

癖があるなと気がつきました。この辺りは自分でも気をつけたいところだと思いました。

次は、こうかもしれないとかあれこれ思った時は、バイアスの存在を思い出し、ひとまず伝えてみる

ということも必要なのかもしれないと思いました。

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